ノミの生態と習性
中世ヨーロッパで多くの死亡者を出した疫病「ペスト」は、ネズミに寄生したケオプスネズミノミによるものでした。
ノミのかゆさ
ノミにかまれたあとの発赤、腫脹は体質によってはかなり大きく、カにさされた場合よりもかゆさがしつこく残り、数日間続きます。何日かたってから掻くと、再びはれてきてかゆさがぶりかえしてくるのも特徴的で、吸血性害虫の中でもとくに、刺されたあとの不快感が大きいのです。 ノミが吸血するときは、血液が凝固しないように、唾液を送りこんで、血液と混ぜて吸います。唾液の中には酵素やヒスタミンが含まれているためアレルギー反応が生じ、発赤してかゆくなるのだと説明されています。
ノミの原因はノラネコ!?
ノミ類は哺乳類、鳥類に外部寄生し吸血する昆虫であり、近年、日本においては、ノラネコによる二次的被害が続発しています。 ノラネコに寄生してるノミは、ネコの接触に伴い、伝播し拡散していき、ネコが家屋の床下、天井裏、小部屋等で仔猫を産んで、数が増えるとともにノミも吸血するネコが多いために繁殖します。 一方、仔猫の成長とともに巣から離れて放浪すると、巣に残っているノミは吸血する対象生物がいなくなり、人が近づくと人の血液を求めて吸血するわけです。 また、ノミは約30cm程のジャンプ力を持っており、ズボンやストッキングに飛びつき、人の行動とともに移動して被害区域を拡大していきます。